PROJECT実績紹介

国立国際医療研究センター国府台病院教育研修棟

当建物は、緑豊かな市川市国府台にある国府台病院敷地内に位置し、「教育研修」「職員の更衣・休憩」「研修医の宿舎」の機能を持った建物です。各部門の構成は、「教育研修」機能として研修室２室、「職員の更衣・休憩」機能として、350人用の女子更衣室及び仮眠室12室と、40人用の男子更衣室及び仮眠室3室を１階に配置し、２、３階をワンルームマンションタイプの居室２４室の「研修医の宿舎」としています。エントランスは共用ですが、各部門の入り口でセキュリティー管理を行っています。
設計上の配慮として、当病院は病院・研究棟・宿舎等の他数の建物で構成されていますので、他数の建築群との調和と、各建物の用途をふまえた特徴付けが重要であり、建物の個性にあわせた特徴付けにより、単調な群建築ではなく、医療・生活空間としてより豊かな景観が構成されると考えました。
「建物群との調和」として、矩形の形態と研究棟・病院で採用されている「白色」を外観の基調色としました。「特徴づけ」として、教育研修棟は居住・生活の空間といえますので、外観では白色に数色のアクセントカラー加えて特徴づけを行い、内部では病院のバックスペースとして機能優先で造られることの多い「職員の更衣・休憩」については、主に色彩計画で快適性を高める配慮をし、「研修医の宿舎」は、居室の環境を整えると共に、２階の廊下側にウッドデッキの屋上テラスを設け、単調な空間とならないよう配慮しています。